2015年12月5日土曜日

甲状腺癌の摘出手術後肺に転移した癌の放射線治療を行っています。今年で3回目に...

さん

甲状腺癌の摘出手術後肺に転移した癌の放射線治療を行っています。
今年で3回目になりますが、放射線治療を行うと精子は無くなるのでしょうか?

甲状せん癌および肺への転移が見つかり、
2006年11月に甲状せんの全摘と副甲状せんを2つとリンパに転移した癌を摘出しました。
手術の際に声帯のまわりに貼り付いた癌を削ぎ落とすようにして摘出したため声帯の腫れをおこして
2007年2月ごろまで声が出ませんでした。(幸い声帯への湿潤はありませんでした)
その後2007年7月と2008年6月に大量の放射性ヨードを投与する方法で肺の転移については継続治療中で
今年3回目の放射性ヨード治療を行います。
そこで質問ですが子供がほしくて試みてはいるのですが全くその兆しがありません。
最近自分には種が無いのではないかと心配です。
放射性ヨード治療直後の性行為は禁止されているので、
医師の支持通り期間を守っています。妻との相性なのか?私に種が無いのか?
病院には3か月に一度定期健診に行くのですがついつい医師に聞くのを忘れてしまい妻に叱られています。
(ちょっと聞きづらいかな???)ちなみに私は44歳、妻は39歳です。
よろしくお願いします。

さん
精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))のがんなどで、精子の作られる精巣に対して放射線治療をおこなった場合(あるいは強力な抗がん剤治療をおこなった場合)は、精子を作る機能は完全にそこなわれてしまいます(そのため治療前に精子の凍結保存をしておくこともあります)。

ただし甲状腺がんの術後の放射線ヨード治療では、ヨードが甲状腺がんの転移部にほとんど集まるため、精巣があびる放射線の量は(精巣に対する放射線治療の場合と比べて)非常に少なくなります(ので治療前に精子の凍結保存などはしていないと思います)。

ただしそれでもつくられる精子の数が(一時的に)減ることはあります、また少ない放射線でも精子(のDNA、ひいては生まれてくるお子さんへの)への悪影響がある(かもしれないので)放射線ヨード治療後一定の期間は避妊を薦める施設もあります。

ちなみに放射線以外のなんらかの原因(そのうち一部はなんらかの方法で妊娠可能)による不妊症は
いまの日本ではめずらしくありません
お子さんが欲しいのであれば
はやめに一度不妊症の診断治療をしている医療機関での相談をお勧めします
(不妊治療として人工授精などをおこなう場合も1回で成功する方がめずらしいくらいでかなり時間(期間)がかかります)。
また一般に母親の方の年齢が高くなるにつれて徐々に難しくなる傾向もあるようです

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