2015年5月7日木曜日

足の裏のほくろについて今は良性の足の裏のほくろが、将来ガン化する確率はどの...

さん

足の裏のほくろについて

今は良性の足の裏のほくろが、将来ガン化する確率はどのくらいなのでしょうか?

80~90%とどこかで見たのですが、さすがにそれはないですよね?

さん
こんばんは。
テレビ番組、またはネット上の医学情報も様々なものがありますから、う呑みになさらないで、よく消化してくださいね。

前勤務先の病院で、足の裏のホクロが、悪性のメラノーマの疑いがあると、クリニックなどから紹介された患者さんは多かったです。
が、実際に悪性のメラノーマだった例は僅かで、良性と診断され経過観察している方のほうが圧倒的に多いです。

メラノーマは確かに怖い病気ですが、メラノーマの発症は年間1500人~2000人と特に多くはありません。
また、好発年齢は50歳代から増え始め、60歳以上が最も多くなります。

足の裏のホクロが、直径7ミリ以上になるとメラノーマの疑いが濃くなります。
ですから、気になるホクロがあれば大きさが小さくても、早めに、出来るだけ大きい病院の皮膚科を受診なさってください。
大学病院やがんの基幹病院には、皮膚悪性腫瘍の専門医がいますので、診断も迅速ですし、良性、悪性の鑑別も、ホクロを切除して組織検査する必要は無く、特殊なカメラで拡大写真を撮るだけで鑑別診断出来ることがほとんどです。

メラノーマは、大きさよりも深さが重要で、大まかに言って深さが1ミリだと完治出来ます。
ところが深さが2ミリになると、全身に転移する、あるいは既に転移している可能性が出て来ます。
なので、不安を取り除くためにも、ぜひ専門医の診察を早めに受けてくださいね。

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