ウランなどで被爆するというけれど具体的にどういう事なのでしょうか?
どういう原理で、どういう病気になるのでしょうか?
どなたか教えてください。
さん
2種類に分けて考えてみましょう。
まずは外部被爆。ウランから出る放射線が、特に通り抜ける力とエネルギーの強いガンマ線が問題になりますが、身体を通り抜けていくとき、細胞の中の酸素を活性酸素という毒に変え、細胞のDNAを傷つけます。その結果、将来、ガンになる確率が高くなります。被爆の量が大きければ、キズがつくどころか、細胞そのものを壊し、急性中毒を起こします。東海村の臨界事故で亡くなった被害者の作業員は、分子死と言って、身体が物理的に壊れるレベルの放射線を浴びました。その結果、皮膚の再生と骨髄の造血能力が失われ、最後は皮膚と腸が全てただれ、ただれた皮膚と腸から出血が続き、壮絶な死に方をしました。
もうひとつは内部被爆。劣化ウラン弾で有名になりましたが、ウランの粉を肺に吸い込み、取り除けなくなった結果、肺の中で放射線を出し続けます。ずっと放射線を浴び続けることになるので、肺がんになる可能性が非常に高い。ただ、弘前大の講座で習いましたが、今なら少しであれば取り除けるそうです。また、甲状腺やら骨やらに移動して、そこに蓄積する種類の放射性物質もあります。
こういうのに詳しい先生がおられるのは、知る限りでは全国7箇所の病院と大学。
札幌医大、弘前大、放射線医学総合研究所、長崎と広島の日赤原爆病院、日赤災害医療センター、東大医学部先端医療センター。
さん
被曝はウランに限らず、放射性同位元素を用いる検査(レントゲン、PET等)などでもします。
通常の原子では安定した電子数となっていますが、そういった原子では電子数が異なります。
その状態を解消するために不安定となっていますが、その際に放射線を出します。
放射線はDNAを変性させるため、それによって生成されたmRNA、タンパク質が通常のものと異なることになります。
そういったことからさまざまな病気を引き起こします。
また、DNAが変性していることから、遺伝的にも異常が引き起こされる原因となります。