2014年5月14日水曜日

自己導尿について疑問があります。

さん

自己導尿について疑問があります。

私は看護学生です。
今、子宮がんについて自己学習しています。そこで術後の排尿障害について疑問があります。

以前、学校で留置カテーテルの演習をした時は「必ず無菌操作で」と教わったのですが、
自己導尿の場合は無菌操作でなくても良いんですよね?
その場合、尿路感染の恐れはないのでしょうか?
自分で調べてみたところ、「間欠導尿での細菌尿のリスクは尿道留置カテーテルの50%以下との報告がある」
ということがわかったのですが、50%以下であって0%ではないですよね。
それで大丈夫なのでしょうか??

さん
尿道カテーテルを持続的に留置していないだけでまず尿路感染のリスクは減りますが、他にも、非無菌的操作でも(定期的な導尿で)膀胱内圧を上昇させたり過伸展を起こさせないようにすれば、尿路感染症のリスクは低下するのだと物の書にはありました。
基本はもちろん無菌操作ですが、患者さんやその家族が自己導尿をするのに、果たして無菌操作は可能でしょうか?セッシを使ってやったり、毎日カテーテルを滅菌したりなんて、現実的に難しいと思います。ですので実際は、清潔操作での手技を指導し、行っていると思います。
「無菌操作でなくてもよい」ではなく、「清潔操作で行う」という事なんですが、感染の可能性は0ではないけど、上のような理由からリスクは低く、出来るだけの実現可能な清潔操作で行っているので、感染の可能性は低いという事なんだと思います。
実際に看護師がやっている事が無菌操作なのかというと、クリーンルームにでも入らなければ厳密な無菌にはなりませんし、皮膚や粘膜の消毒も「消毒」であって「滅菌」ではありません。本当の無菌操作とはそれくらいの意味合いなので、学校で習った無菌操作も「滅菌物の滅菌状態を保った清潔操作」と言いかえると分かりやすいかもしれませんね。なので、看護師がやっている事も、厳密な無菌操作ではなく滅菌を保った清潔操作をしているだけで、感染の可能性が0かといえばそうでもないのです。

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