2013年8月1日木曜日

爆笑するとすぐ嘆がたまって咳をしないとスッキリしません。今まで同じような人に...

さん

爆笑するとすぐ嘆がたまって咳をしないとスッキリしません。今まで同じような人に会った事ないです。ちなみに年齢は20代で煙草は吸いません。 小学生の頃気管支炎になって以来ずっと今も続いてます( _ )女なのに????みたいで恥ずかしいのですが、わかる方いませんか?

さん
COPD慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)

* 慢性気管支炎や肺気腫をまとめて慢性閉塞性肺疾患と呼ぶ。 気管支拡張症などは含まれない。
* 症状:咳、タン、息切れが典型的な症状。階段を上ったり、早足で歩くと息が切れ途中で休むようになったり、ちょっと身体を動かすと息が切れる、動悸がする、風邪でもないのに咳や痰が出る等はCOPDが疑われる。重症になると、平地にも拘わらず少し長く歩くだけでも息苦しくなったり、更にひどくなると日常動作でも息が切れるようになる。放置すれば体力が低下し、寝たきりの原因となる。
* 息切れの判断:65才の人で、坂道を普通の早さで上る程度なら息切れはしないが、急いで上れば息切れがして少し休まないとつらいと言うのが普通。坂道をゆっくり上るだけでも息切れがして休むようでは要注意の息切れ。(肺と心臓の病気をまずチェックする)
* 1秒量が数ヶ月以上の長期にわたり低下する。
* 男性と女性とでは圧倒的に女性の方が重症化しやすい。女性に深刻な病気と言える。
* 肺気腫は肺胞が壊れて風船がふくらんでしまったような状態になるもので、呼吸運動をする隙間が無くなるため息苦しさが出る。咳や痰は少ない反面、布団の上げ下ろしや歩く時など息切れが強い。
* 慢性気管支炎は 太い気管支に起き、咳や痰がいつも出て、冬に風邪をひいたら治るのに何ヶ月もかかる事がある。
☆参考:COPDと気管支拡張症とは別物。気管支拡張症は肺炎や結核、異物などにより起き、気管支の浄化作用が低下するので慢性の咳や汚い痰が出て、時に血痰も見られる。マクロライド系抗生物質等で治療)
* 一旦壊れた肺胞は元に戻らないが、痰や苦しさの元になる気管支の浮腫は薬である程度軽快出来る。絶対的な根治療法がないので、早期診断、早期治療が重要。 たばこ、大気汚染が主因。
* 検査:①喫煙指数が400(例:1日40本×20年等)以上の人、②40歳以上、③労作時に息切れがある、④咳や痰が出る人は、自覚症状がなくてもCOPDになっている可能性があるので、一度検査を受けた方が良い。

* COPDの患者はそうでない人より肺ガンが多いと言われる。ある意味では前がん状態にあるのでCT等の検査が欠かせない。
* 空咳、息切れが特徴の肺繊維症と言う病気がある。痰はそれほどでない。簡単に判断出来る方法に爪のばち状指がある。親指の腹を合わせて、菱形の隙間が見えれば正常。肺繊維症、肺ガン、気管支拡張症等の場合にばち状指になる。
* 歩行は普通に出来るのに、横になると息苦しくなるのは慢性心不全の可能性がある。
* たばこ:本数X年数で400は黄信号、800は赤信号。たばこを吸う人の20%がCOPDになっている。喫煙経験のない人でCOPDになる人はほとんどいない。
* 治療?進行防止:

1.
たばこは症状を悪化させるので禁煙が原則。COPD患者の95%が喫煙者。喫煙者の15-20%程度がCOPDになる。COPD=たばこ病とも言える。受動喫煙も危ない。喫煙者とは同じ部屋にいない方がよい。
2. 肺機能改善のため薬が処方される気管支拡張スプレー。気道を広げて呼吸が楽になるように通常は
①抗コリン薬(1日1回で良い薬が登場した)や、
②β2刺激薬(気道の筋肉に作用し息苦しさを緩和する即効性があるが肺気腫への効果は個人差がある)、
③メチルキサンチン(テオフィリン等)が使われる。
感染増悪時には抗生物質。エリスロマイシンの少量長期投与等も。何度も悪化する人は吸入ステロイド薬を使用。
世界中で広く使われている治療剤「スピリーバ」(成分名:チオトロピウム)が2004/12認可された。この吸入薬は1日1回吸入するだけで24時間効果が持続し、呼吸を和らげることができると言う。(緑内障や前立腺肥大の人は医師と相談)
3. COPDで体力低下(体重減少?貧血?運動や免疫機能の異常など)を感じたら漢方薬を併用すると良い。体重減少や気力の低下等の気を補うために補中益気湯、貧血や皮膚のかさつき等の血を補う為に十全大補湯、冷えや夜間頻尿の改善に八味地黄丸、冷えや食欲、気力の低下を改善する為に茯苓四逆湯等が用いられる。その他、咳や痰を減らすために清肺湯、痰の切れを良くする竹じょ温胆湯が用いられる。(日本呼吸器学会のガイドライン)
4. 口をすぼめる呼吸法(口を閉じて、2秒くらい鼻から吸って、吐くときに口をすぼめて4秒くらいでゆっくりはき出す事により一度に沢山の空気をはき出せる。更に腹式呼吸を併用すれば尚良い。口すぼめ呼吸と腹式呼吸(横隔膜呼吸)の両方を無意識にできるようにすれば呼吸が楽になる。但し、COPDの患者で腹式呼吸を行うとかえって苦しくなるという人は、この方法を中止し、必ず主治医と相談すること。) 5分~10分程度、毎日続けると良い。

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