2013年8月1日木曜日

32歳 乳がんとわかりました

さん

32歳 乳がんとわかりました

現在、生検の結果待ちで来週には治療方針を決めなければなりません。
この年齢でがん。息子が一人おります。第2子を考えている矢先…、というより、妊娠していたのですが原因不明の死産、流産と続き、今回乳がんであることがわかりました。ホルモン感受性の結果は未ですが、たぶん妊娠を繰り返し一気に成長して今回自分でも血が引くくらい大きなしこりとなってあらわれたので、ホルモン感受性は陽性ではないかと思います。

治療法に悩んでいます。今のところ、非浸潤がん、リンパ節転移なしであろうとのことです。
乳房温存したい。そのためには術前に化学療法等でしこりが小さくなることにかけたい。でも抗がん剤をつかうと6~7割が閉経となり妊娠は難しい。
全摘をすぐ行えば、術後の結果によって抗がん剤、ホルモン療法になり、抗がん剤を使わなくて済む=妊娠の可能性もでてくる。

いきなりの告知で、現実に心がついていっていません。治療法はたくさんあると知れば知るほどどうしていいかわかりません。

同じような経験をもたれている方、医療従事者の方、アドバイスお願いします。

さん
乳がん検査、治療を仕事の一貫として行っています。
少しでもアドバイスにつながればと思い、回答させていただきました。

治療方針を決定しなければならないたいへんな時期だと思いますが、まずは落ち着いて気持ちをしっかり持ってください。
冷静に判断しなければ後々、自分が選んだ治療法に後悔することになるかもしれません。

といいますのも普段接する乳がん患者さんの中にも「この治療法でよかったのかなぁ」と言ってらっしゃる方も実際いるからです。

抗がん剤を使えば確かに月経が止まりますが、抗がん剤の投与をやめれば月経もまた始まります。
数回の月経を確認したあとは再び妊娠も可能と一般的には言われています。

ただ数割の方に早期閉経が起こることもございます。

全摘手術は避けたいというのが本音でしょう。
確かに腫瘍の大きさによっては確かに全摘をしたほうがよい場合もあります。

ですが乳房温存療法の場合、術後に放射線療法をセットで行えば全摘手術と成績的には変わりません。
しかも早期の方で術後の再発のリスクが少なければその後の抗がん剤を使用しないこともあります。
特にリンパ節に転移がない場合はなおさらです。

あくまでリスクが少ない場合ですが???


非浸潤がん、リンパ節転移なしならば早期ですので治る可能性は90%以上とかなり高いです。
それともうひとつ重要なことは、早期がんの場合は治療の選択肢の幅が広がります。
再び妊娠したいという思いをかなえつつ、しっかりとした治療法を選びベストな選択をしてください。

そのためには自分で調べるのも大事ですし、主治医の先生に話しをたくさん聞いて自分が納得いくように
しておくことも必要です。

話しは変わりますが、ちょうど乳がんの治療や検査で知っておくべきことや注意しなければならないことなどをまとめた乳がん対策マニュアルを私たち数名の医療スタッフで作り上げました。現在モニター参加を募集している最中です。
最新の治療法も載せています。

この投稿をよんでぜひ少しでもお役に立ちたいと思いましたので、ご連絡いただければモニターがてら対策マニュアルをすぐにお送りしますよ!
現在は自分の治療を自分で決めれる時代です。
ですがそのためには正しい知識や考え方を知っておく必要があります。

ぜひご連絡お待ちしてます。お気軽に! breast@mammo-taisaku.com

さん
いきなりの告知され動揺なさってるようですけど、乳がんを克服するんだと自分に言い聞かせて頑張ってください。
非浸潤で、リンパ節転移がなければ、第一期であれば10年間の生存率は90%位です。(データー状)
病期は0期(非浸潤癌)から、遠隔転移を伴う4期まで5期に分類され、治療においてはホルモン受容体など腫瘍の特徴をよく把握し、病態にあった治療が必要です。
乳がんの治療方法は、手術、放射線の局所治療である。
化学療法とホルモン療法は全身療法です。
各適応は分けて考える必要があり、局所療法は小さく行い、全身療法は広く適応するのが最近の傾向です。
日本人の場合、美容的な観点から温存術の適応は腫瘍3cm以内で、3cm以上の腫瘍に対しても、術前に化学療法を行い
腫瘍が縮小すれば温存療法を行います。
温存療法後は温存乳房に放射線照射を行います。
温存療法が適応ならない場合や、温存を希望しない時は、胸筋温存乳房切除術を施行し、転移陰性ならば腋郭清を省略し
ます。
これから妊娠を望むとしたら、乳房切除術の方が貴方の場合は確立としては高いか分かりませんが、ご主人と良く相談と担当医の考えそして生検の結果を見て選択するべきかと思いますよ。
ただ言えるのは、お子さんの希望もあると思いますが、状況によっては貴方自身の命を優先しなければいけないと思いますよ。
乳がんの場合早期に発見すれば予後は良いのですが、長期に経過観察が必要なので定期検査は絶対に怠らないように注意すれば安心できますよ。
息子さんも未だ小さいので何かと大変かもしれませんが、息子さん、ご主人様の為にも一日も早く回復なさるのを信じております
絶対に適切な治療をすれば大丈夫な病気なので担当医を信用し積極的な治療をして下さい。
家族でまた楽しい日々が送れますように祈っております。
お大事になさってください。

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