2011年6月18日土曜日

胃癌について専門的な知識がある方にお答え頂ければ幸いです。

さん

胃癌について専門的な知識がある方にお答え頂ければ幸いです。

父(57歳)が胃癌を患い、1月中旬に手術を行いました。
癌は幽門から腸にかけてできており(約10?程度)
胃の下部2/3と隣接しているリンパ節、腸も少し切除しました。
進行性の胃癌で“末期”と診断され、
他の臓器に転移はないものの腹膜への転移が診られる為、
抗がん剤での治療を行っています。

術後2週間程度で退院し、1~2週間自宅療養後、
抗がん剤治療の為、再入院をし経過が良好だった為、
1週間程度で退院してきました。
そこから自宅でも2週間ほど抗がん剤を飲用し、
今は飲用を止めている状態です。

他の臓器への転移は今の所なく肝臓に至っては、
癌が発覚してからお酒を飲んでいない為、かなり健康状態のようです。
幸い辛くなるような副作用もなく、経過も「順調」と言われ仕事にも復帰しています。

今は、胃を切除した為に栄養の摂取がうまくいかず、
少し栄養失調を起こしており、体重は増加してこないようで、
痩せていますが顔色は良いと思います。

術後の医師の話では、
根治は難しく、このまま放置すれば余命半年。
抗がん剤は延命治療。
5年の生存率は15~25%と言われました。

今の父を見ていると、根治もあり得るのではないかを思ってしまいますが、
やはり根治は難しいのでしょうか?
もちろん可能性がゼロではないことに希望を持って治療をしていますが、

1、今の父はどのような状態にあるのか
2、根治の可能性

など、今後の自宅療養についての注意点などを
専門的な知識がある方にお答え頂ければ幸いです。

担当医に聞けば良いのでしょうが、
私が直接聞ける環境ではないので、よろしくお願い致します。

さん
胃癌のガイドライン(治療指針)があり、担当医はそれを参考にしています。

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0023/0023_ContentsTop.html


腹膜への転移があるとのことなので、ステージⅣですね。


http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0023/1/0023_G0000059_0035.html

この表を見ると、ステージⅣのTotalで、5年生存率は16.6%です。
したがって、担当医の説明は正しいですね。

癌の種類にもよります。
印環細胞癌であれば、進行が早いので半年。
腺癌であれば、今内服している薬(おそらくTS-1)がある程度効果が期待できます。

抗がん剤は飲み薬(TS-1)だけではなく、シスプラチンという点滴を併用する方法もあります。

おっしゃるように、根治もありえるかもしれません。
ただ、いつ再発してもおかしくない状態です。


そこで、どうするか。
残された人生を有意義に過ごせるように、皆さんでサポートすることが良いと思います。

癌という病気は、脳卒中や心臓発作のように、ある日ポックリという病気ではありません。
確実に訪れる死に向かい、みんなで準備をすることが出来るのです!

お父様が行きたかった場所に旅行に一緒に行く。
悩んでいた結婚に踏み切る。
孫を作る。
昔のアルバムを一緒に見る。

いろいろな、親孝行がこれから出来るのです。

そう、親の死って、普段あまり考えないですからね。
気がついたら、脳卒中で、意識不明。。。。
親孝行できずに、悔しい思いをするものです。

前向きに、頑張ってください!

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