子宮ガン検診について質問します。私は子宮けいがんの検診は何度もしていますが、体ガンは一度もしておりません。 けいがん検診の結果は高度異形成で後々手術になる今最後の結果待ちです。体ガンの検査はこちらが申し出しないと病院ではやって貰えないのでしょうか?けいガンがやがて体ガンに移行するのですか?なのでそれも考えて病院の先生はあえて体ガンの検査はされないのでしょうか? わかるかたお教えください。
さん
子宮頸ガンと子宮体ガンはまったく違う病気です。
頚ガンから体ガンになることも、その逆もありません。
ではなぜ子宮頚ガンは検診をするが、体ガンは検診をしないのか…
一つは検査に掛かる手間が違うのです。
健診は多人数に対して効率的に行い、その中から可能性のある人を拾い上げるのが目的です。子宮体部は子宮頸部の「さらに奥」にありますから、通常は経膣エコーなどで健診を行う必要があり、スキルを持っている検査担当者(医師がほとんど)が限られてしまい、万人向けの健診としては(マンパワー不足という意味からも)不適、となっています。
もう一つは罹患する年齢層が違います。
子宮頚ガンは比較的若いうち、体ガンは高齢者の病気です。社会的なインパクトと申しますか、早期発見早期治療が「社会にとって」有意義なのは若いうちのガンを早期発見することですから、公費を当てて健診を推奨します。しかし「体ガン健診」は「社会にとって」有意義とはいえないので公費負担をすることはほとんどなく、もしも心配なら自分で受けてください、という扱いになっています。
若年者に多いという点では「乳がん」もまさに同じで、乳がん健診が比較的若いうちから公費補助が受けられるのはそのためです。
しかし日本で一番多い肺癌の健診に公費はほとんど当てられません。
その理由の一つに肺癌は比較的高齢者に多いガンであること、発見しても治癒率が低いため社会への「還元」が望み薄であることなどがあげられます。最近はCT健診が注目を浴びており、CT健診で見つかるレベルであれば「早期発見、早期治療」につながるし、早期発見ゆえに若い患者を救えると期待されていますので、今後は少しずつ変わってくるのではないかと思われます。
回答がよこすべりしてしまいましたm(_ _)m