末期癌患者への医師の宣告義務について教えてください。
父が10年前に癌になり手術は成功。1年ほど前に転移が見つかり抗癌剤治療になりました。
最近突然「いつ死んでもおかしくない」と宣告されました。
父も家族も抗癌剤が効いているものと思っていました。
最近あまりにも苦しそうなので「薬が合わないのかな?」などと話していたぐらいです。
母が医師に「苦しいみたいですが大丈夫ですか?」と聞いたら「では、お話しますが、いつ死んでもおかしくない状態です」と。
あまりに突然な事にパニックです。
父は母の2日前に医師から宣告されていたようです。
癌が進行しているのに今まで何も言われずにいたのです。
もっと早くわかっていれば父もやりたいことや行きたい場所にも行けたのにと悔やまれます。
これは普通の事なのですか?
今さらどうしようもないことですが悔しいです。
さん
医師です。
がんは、一般的に遠隔転移が見つかった時点で、ステージ4の末期がんと診断されます。
従って1年前、転移が見つかって抗がん剤治療が始まったときに、既に末期に入っていた可能性が高いです。抗がん剤治療が始まる際に、転移巣がどのくらいの広がりがあるか、お母さんは聞いていたはずです。
そのときの説明の紙を再度読んでみていただけると、1年前に既に通知(宣告)してあったのではないでしょうか????
さん
私の親の時には、こちらから担当医に余命を聞きました。
主人の親の時にもそうしました。
抗がん剤が効いているという思い込みが、災いしたのではないかと思います。
関係ない話ですが、妊婦さんがお腹の赤ちゃんの性別を、生まれる時の楽しみにしていたのに、こちらが聞いてもいないのに『男の子ですね~』と教えられて、大変憤ったという話を聞いた事があります。
お医者さんとはいえ、患者や家族が希望していない事まで告知する事は、稀ではないでしょうか。
さん
特に余命宣告の義務はありません。医師のいう余命が的中するとも限らず、長く生きる人もいます。しかも医師も病人も希望をもってつらい治療をしていくわけですし、早くから余命あとわずかだと病人に宣告するのは失礼です。しかし医師には病状説明の義務はあります。例えばどこにどのくらいの大きさの再発があるとか、薬が効いていないとか、再発の場合は5年生存率は低いとかの説明があると思います。本当に危うくならない限り医師の方からわざわざもう長くないですとは宣告しないと思います。