なぜ心臓には「癌」が出来ないのですか?
心臓というと心筋梗塞?狭心症?心臓弁膜症?などなど
血管が詰まる病気はありますが、心臓癌だけはありませんよね?
さん
がん細胞は、リミッターの効かなくなった異常細胞です。
貪食細胞とも呼ばれています。
そのがん細胞は、そもそも誰の身体にもあって、普通なら正常細胞
の働きにより、淘汰されていくものです。
さて、がん細胞は1個だけぽつんとあっても、ガンとして発病はしません。
だんだんと異常細胞が集まり、多くは10年以上もかかってガン組織
になるのです。
心臓は、血流が極端に早く、異常細胞が定着して塊になりにくい
という特徴があります。
がん細胞が血流にのって、他の臓器に転移するときも、よく観察
すれば、血流の順番に転移していくのがわかります。
その場合でも、心臓には定着せず、流れていってしまいます。
それで、心臓には癌が出来ないのです。
一方、コレステロールなどの<プラーク>と呼ばれるものは、
流れがあろうとなかろうと、平気で血管に付着していきます。
プラークの塊が血管からはがれ、血流にのって毛細血管など
に流れていくと、そこで血管がつまり、細胞が死んでしまいます。
どちらの病気にしても、血液をさらさらにしておく事が大切だ
と言えるでしょう。
さん
がん細胞は細胞分裂がさかんなところに発生します。
心筋は細胞分裂がさかんではないので、がんが発生しません。
さん
ガンは細胞が増殖する際のリミッターが壊れ、
無限に増殖する病気です。
一方で心筋は特殊な細胞で一度できたら増殖しません。
そのためだと思われます。