史上、最強の健康食品はなんだと思いますか?
理由もお願いします。
さん
ウコンかな!
ウコンについて
ウコンは、高温多湿を好み、南アジアを中心に、アジア、アフリカ、中南米の各大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く分布するショウガ科の多年草植物です。ウコンの原産地は東インド地方と考えられており、紀元前970年頃には、ウコンの栽培が始まっていたと言われています。
現在の日本におけるウコンの主な産地は沖縄ですが、その歴史は平安時代に中国から琉球へウコンが伝わった時に遡ります。室町時代には、広い地域へと広まっていきました。江戸時代には幕府が創設した薬園で栽培され、その後、急速に庶民の生活にまで普及していくこととなりました。
古くからウコンの塊根あるいは根茎は、食品あるいは香辛料、衣服の染料や生薬として利用されており、食と医薬の関係が深い植物といえます。実際には、根茎を乾燥し粉砕したものを食したり、根茎を薄く切って乾燥したものをお茶として飲用します。
現在、国内における薬系および食品系のいわゆる健康食品販売実績において、ウコンは常に上位に位置する代表的な健康食品となっています
ウコンの仲間は世界中で50種類ほど認められています。そのうち日本産で我々日本人になじみが深いものが、春にピンクの花を咲かせる春ウコン(キョウオウ、Curcuma aromatica Salisb)、秋に白い花の咲く秋ウコン(ウコン、Curcuma longa L.)、ガジュツ(紫ウコン、Curcuma zedoaria Roscoe)の3つです。ウコンには、宇金、郁金、欝金、鬱金などがあてられ、ウッチン、ウッキン、ウキャン、姜黄(漢名)などの呼び方もあります。ウコンの根は円柱形や紡錘形をしており切断面は黄色を呈しています。味は苦くて辛く、太くて黄色味の強いものが良品とされています。沖縄では昔から、クルクミンを多く含む秋ウコンは肝臓の妙薬とされ、弱った肝臓の働きを回復させる生薬として珍重されています。
ウコンの成分は染料?着色料としても用いられ、代表的なところではカレー粉を黄色く見せている成分であるクルクミン(=ターメリック)をはじめとしてクルクメン、シネオール、アズレンあるいはカンファーなど多くの成分が含まれていることが分かっています(1)。
これらは、肝機能強化(クルクミン)、抗がん作用の活性、尿道結石?動脈硬化に有効(α-クルクメン)、利胆作用、健胃?殺菌?防腐効果(シネオール)、炎症や潰瘍を治す作用(アズレン)、強心作用(カンファー)などに有効と考えられています。その中でも特にクルクミンは代表的な有効成分と考えられています。クルクミンは、官能基の異なるクルクミノイドの1種であり、秋ウコンには、クルクミンが約3~4%含まれています。しかし春ウコン、紫ウコンにはクルクミンほとんど含まれておらず、テルペン系精油分がそれぞれ約6%および 1~1.5%含まれており、春ウコン、紫ウコンの健胃あるいは血圧低下作用はこれらテルペン系精油成分により発揮されると考えられています。特に、クルクミンは胆汁の分泌を活発にすることによって肝細胞を刺激し、肝機能の改善あるいは維持に寄与し、最大の代謝性臓器である肝臓全体の働きを良好に維持するものと考えられています。