2012年8月19日日曜日

大切な、友人が、肺癌の恐れがあると診断されて、胸腔鏡検査を受ける事になったの...

さん

大切な、友人が、肺癌の恐れがあると診断されて、胸腔鏡検査を受ける事になったのですが、三割が、肺気胸になる危険性があると、医師から説明があったと、聴かされました。他の選択肢は、ありますか??

CT検査で、肺の影が7ミリが9ミリに、大きくなった事と、左肺の下の奥にあるので、胸腔鏡検査に至った経緯だそうです。本人は、自覚症状はなく、でも、不安で、今後、選択を間違えたくない。と、言ってますので、皆様、御助言をお願い致します。
胸腔鏡検査のリスクや、がん細胞が、その検査で散るリスクなど、考えすぎでしょうか??

さん
他の選択肢は?
選択肢としては
1,気管支鏡検査
2,CTガイド下生検(もしくは細胞診)
3,経過観察
です。
選択肢1はこの大きさからするとかなり困難でしょう。
選択肢2は可能かもしれませんがやはり小さいので絶対ではありませんし、
合併症も意外と多いです。
選択肢3を選ぶという方法もあります。
まだ9mmなのでもう少し経過を見るというのありですが、
当然これががんであれば増大してくるでしょうし、
その間に進行していく可能性も否定は出来ません。

胸腔鏡手術は確かに危険性を伴います。
手術一般の起こりうる危険性があると言っていいでしょう。
「死んだり後遺症が残ったりすることなく終了する」と100%保証することは無理です。
しかし、腫瘍が確実に取れるのであれば
診断は確実で、なおかつ9mmであれば
それで十分根治手術になり得るかもしれません。
気胸が3割というのは??なのですが、
もしかすると選択肢2についても話をされたのでは??
CT下生検では結構な確率で気胸になります。
手術の場合ではよっぽど肺気腫が強いのでなければ
それほど高い確率ではないように思います。
またがん細胞の散布に関しては
CT下生検の方が高と思われます。
したがって悪性が疑われる陰影があって
気管支鏡で診断が付かなかった場合は
CT下生検をせずに胸腔鏡下生検をした方が良いと
考えるDrもいます(私もその一人です)。

以上のことを天秤にかけて判断するしかありません。

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