2015年4月4日土曜日

子宮頚がんを円すい状に切除する意味がわかりません。

さん

子宮頚がんを円すい状に切除する意味がわかりません。

なんのために円錐(円すい)に切るのでしょうか。

ど真ん中になかった場合、円すいに切れないとおもうのですが。

さん
がんは組織の奥へ浸潤していく傾向がありますので、組織表面に見えている中心を軸にして円錐状に切除します。
その結果、切除面からがん組織が確認できた場合は更なる広汎切除を行い、ガン組織の切除を行います。
切除面にガン組織が確認出来なかった場合は切除ができたということで補助療法を行うということになりますね。

質問者さんが気にしておられるのは円錐の頂点ががんの浸潤方向と一致しなかった場合のことをおっしゃっているのではないかと思いますがある程度の幅をもって切除するはずですので大丈夫だと思いますよ。
ぎりぎりに切っていてはガン組織が残りやすくなりますので正常組織でガン組織を包むように切除するのが普通です。

さん
円錐の頂点は子宮に向かった形で切除するのが「円錐切除」です。

http://glaxosmithkline.co.jp/medical/cervical/about0601.html


上記の図にあるように、円錐形に切除します。
初期は頸部から子宮に向かって表面を広がっていく場合が多いので(もちろん組織の深いところにも広がりますが‥)、このような切除法が取られるのです。

要するに、組織は頸部を輪っか状に切除されます。
全体の形が円錐形と言う事です。

>なんのために円錐(円すい)に切るのでしょうか。
発生部位が頸部に限定されている場合、できるだけ子宮を温存しながら、必要な患部をしっかり切除するためです。

>ど真ん中になかった場合、円すいに切れないとおもうのですが。
疑わしい場所を含んで正常な部分にまでマージンを取って、円錐の高さ、広がりが決まりますが、あまりにも広ければ、当然この治療は選択できません。

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