2012年10月19日金曜日

現在17で受験生でストレスが多いのか1日に30回ぐらいげっぷをしてしまいます(*≧m≦*...

さん

現在17で受験生でストレスが多いのか1日に30回ぐらいげっぷをしてしまいます(*≧m≦*)(笑)
ここ四ヶ月ほど前からです!!

昔から飯はあまりかまなかったりしたのであまりご飯早食いは関係しないとおもうんですが????

ちょいとにおいも気になります( ̄人 ̄)

どうしたらなおりますか???

さん
げっぷは、食道や胃のなかにたまったガス(ほとんどが口から入った空気)が上昇逆流し口から排出される現象で、おくび、あい気ともよばれます。上腹部や胸骨下部の焼けるような感じのいわゆる胸やけを伴うことが多く、酸っぱい液が一緒に逆流する場合は酸性おくび(呑酸)とよんでいます。

◆原因◆
胃内のガスは、体外からの空気と胃内で発生するガスの混合物です。飲食物や唾液を飲み込む際に、胃内にはかなりの量の空気も飲まれますが、とくに食事を急いでとる癖のある人では無意識に多くの空気が嚥下されます。消化管内では唾液、胃液、胆汁、膵液中の重炭酸イオンと胃酸が反応し炭酸ガスがつくられます。また、胃腸内の細菌により代謝産物として発生する炭酸ガス、腸内の発酵や腐敗により発生するその他のガスもあります。
空気を無意識に嚥下している場合を空気嚥下症とか呑気症とよんでおり、げっぷのほか腹部膨満感、腹痛の原因になります。精神的緊張時、不安状態、抑うつ状態などでは、頻回にため息やつばを飲む行為により空気を飲み込むことが多くなります。
このようにして胃に貯留したガスが一定量以上になると、胃から排出されます。げっぷをすると、腹部の膨満感、不快感が一時的に軽くなりますが、繰り返しげっぷをしていると咽頭?食道移行部の筋が弛緩し、胃のなかに空気が入りやすくなるので悪循環になりやすいのです。

◆考えられる病気◆
げっぷは、空気嚥下症、炭酸性飲料の摂取後などにみられ、習慣性、神経性のこともありますが、これらには病的意義はありません。
病的なげっぷは上部消化管の疾患に多く、代表的なものは食道裂孔ヘルニア、胃下垂、胃酸過多、慢性胃炎、胃がん、幽門狭窄などの食道?胃疾患です。食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が横隔膜を貫き胸腔に滑脱した状態をいいます。十二指腸潰や肝、胆嚢、膵臓、小腸、大腸の疾患時にもみられ、とくに胃?十二指腸疾患では胸やけを伴うのが普通です。
老人にげっぷの多くなる原因は、老人が慢性萎縮性胃炎になりやすく、胃内容物の排出が遅れガスが発生しやすくなることと、食道と胃の境界部の括約筋が弛緩し食道裂孔ヘルニアを起こしやすくなるためです。

◆対応と注意点◆
食後に軽くげっぷが出ることは健康な人にもよくみられますが、頻繁にげっぷと胸やけが現れるときは食道や胃腸の疾患を考えなければなりません。腹部にガスが多いかどうか、消化管内のどこにガスがどの程度たまっているかの診断は腹部X線撮影によって行います。原因疾患を調べるには、バリウムによるX線造影検査や内視鏡、超音波エコー、CTスキャンなどの方法で胃、十二指腸、小腸、大腸、胆嚢、膵臓、肝臓の検査を行います。多量のガスが胃に充満し横隔膜を圧迫するときは、狭心症に類似した症状となるために鑑別診断が必要なときもあります。

◆治療方法◆
呑気症を防ぐためには、食事をできるだけゆっくりすることです。また、胃酸分泌を抑えガスの発生を少なくするために、過食をしない、就寝前には食物をとらない、甘いもの、脂の多いもの、アルコール、炭酸飲料、柑橘類、香辛料を控えるなど、食事内容にも気をつけます。
薬物治療としては胃酸分泌抑制剤、胃粘膜保護剤、胃腸の働きを促進する消化管運動機能改善薬のほか、神経症傾向の強いときは精神安定薬が用いられます。

◆診療科◆
内科、外科、消化器科、老人科

ブログ アーカイブ