2012年4月6日金曜日

ゲノムの違いが薬物療法に影響するのはどんなときですか?

さん

ゲノムの違いが薬物療法に影響するのはどんなときですか?


さん
ゲノムという言葉をどのような定義で使っていますか?

ヒトゲノムとか言うときのゲノムだと、創薬とかの話になるかと思いますが、人種差や個体差での遺伝情報の違い(遺伝子多型)という意味で使っているのかな?という気もします。どのようなお答えを期待しているのでしょうか。

【追記】
クスリの代謝(体の中で分解されること)は、肝臓などに存在する酵素などによって行われますが、個人個人、少しずつその構造が違っていることがあります。お酒に強い人?弱い人を考えれば分かりやすいと思いますが、すぐに分解できちゃう人とそうでない人がいる。クスリに関しても同じで、なかなか分解できず、長時間作用し、副作用リスクが高まってしまうことがあります。人種よって、その酵素のタイプが違うこともあります。また、クスリの吸収や排泄の過程で「トランスポーター」という門を薬物が通過する場合、その門の役割をしているタンパク質のタイプ(これも個人差がある)によって、薬物の効果が変わる可能性があります。このような特定の遺伝子のタイプ(=それによって合成される特定のタンパク質のタイプ)のチェック的がもっと簡便に、安価にできるようになれば、クスリの効果や副作用の予測に、将来的にはもっと広く活用されそうです。

個人レベルの遺伝子の差を調べて、薬などの使用方法決めることを「テーラーメイド医療」と言いますので、これをキーワードに調べて見て下さい。具体的には、一部の抗がん剤の治療効果と副作用のリスクを、遺伝子のタイプを調べることで予測できることがあり、これは既に医療現場で実践されています。
他には、例えば白人で取ったクスリの治療データは、そのまま日本人に適用できないことがあるため、日本人データを取って治療効果を確認した医薬品は、より医学的信頼性が高いとして、好んで使われる傾向があります(製薬メーカーもそれを売りに、宣伝する)。

こんな時間にウトウトしながら書いているので、おかしな部分あるかもしれませんが、ご容赦を。

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