慢性白血病とはどういう病気ですか? 原因?治療法についても教えてください。
さん
血液を作る「造血幹細胞」がガン化して、増殖する病気です。
「慢性骨髄性白血病」と「慢性リンパ性白血病」に分かれます。
ゆっくりと進行するという意味での「慢性」で、「急性(骨髄性、リンパ性)白血病」とは別の病気です。
「慢性骨髄性白血病」は、細胞の染色体の9番と22番が途中で組み変わってしまう(その直接の原因自体はまだ不明です)という事は判っています。そのフィラデルフィア染色体と呼ばれる染色体を持つ細胞が異常な白血球?赤血球?血小板などを作り続け、正常な血液細胞を押しのけていきます。特に白血球が増え、自覚症状がなくとも健康診断などで数値が高い事から発見される事も多いです。
かつては数年で亡くなる事も多く、インターフェロンや骨髄移植(造血細胞移植)に掛けるしかないという状態でしたが、
「グリベック」という画期的な抗がん剤が開発され、グリベックを飲み続けた95%の患者は5年以上、ほとんど病気が進行せずに生存できるようになりました。ただグリベックは、「薬でガン細胞の増殖を押さえ込み、進行を止める」というだけなので、服用を止めると再発するという意味ではガンそのものの完治にはなっていません。
グリベックの副作用が強くて使えない、または薬の耐性ができた患者さんへは、インターフェロンや開発中の新薬の治験へ切り替えたりしていますが、残念ながら亡くなった方もおられます。
今春あらたに「スプリセル」「タシグナ」という薬が認可されました。他にも開発中の薬がいくつかあり、「不治の病」ではなくなりつつあると感じます。
いずれも大変に高価な薬で、高額療養費制度があっても、患者の医療費の負担はかなりのものです。
欧米人に比べ日本人には「リンパ性」は少なく、高齢者に多い。
個人差があるので悪化しない患者さんには特に治療しない事もあるそうです。
高齢者には「ミニ移植」と呼ばれる骨髄移植方法が研究中のようです。
(私はこちらについては詳しくないので、この程度でごめんなさい。)
詳しくは、↓国立がんセンターのサイトへ。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/leukemia_basis.html
さん
原因はまだわかっていません。
放射線による被曝によるものはあるようですが。
白血病は何らかの原因で未熟な(病的な)白血球が異常増殖し、正常な免疫反応が出来なくなる血液の癌と言われる病気です。
慢性なら、現在は活動性は弱いと思いますが、いつ急性転化するかわからない状態です。
治療は抗がん剤が主ですが、完全に治すには骨髄移植しかありません。