2011年4月17日日曜日

延命治療とはどんなものですか?詳しく教えてください。

さん

延命治療とはどんなものですか?
詳しく教えてください。


さん
延命治療にはいろいろ意味があり、一概には言えません。
広い意味では、病気を完全に治すのではなく、進行を遅らせる治療を全て含みます。
完全に治すことは難しい病気はたくさんあります。たとえば高血圧、糖尿病といった身近な病気も、治すことは難しいです。人間誰しも必ず死にますから、それを考えると糖尿病の治療はあまり早く死なないように、できれば寿命の方が先に来るようににという延命治療とも考えられます。
抗がん剤などもそのような広い意味での延命治療です。

一方、狭い意味での延命治療は、もうあまり回復のめどがないのに、生命をつなぎ止めるだけの治療を行うことです。慢性病の終末期で、単に時間を遅らせるだけの栄養補給、水分補給、昇圧剤、人工呼吸器、心臓マッサージなどです。交通事故など回復が望めるときにはそのような治療を行って時間を稼ぎ、その間に本来のけが/病気を治すことを目指すべきですが、慢性病の終末期では治ることはなく、終末期の辛い症状を引き延ばしたり、延命治療自体が非常に苦痛の大きいものであったりします。

ですので、慢性病の終末期には、延命治療はなるべく避けた方が楽に過ごせるということになります。もちろん、どんなに辛くても頑張るという人生も間違っては今宣から、ご本人の希望が何より大切になります。

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