乳がんのリンパ節転移の場合の治療について教えてください。
今日、64歳の母がステージⅠ(腫瘍2cm)の乳がんの乳房温存手術を受けました。
センチネルリンパ節生検の結果、リンパ節に転移がありリンパ節郭清しました。
そこで質問があります。
①リンパ節転移があった場合、抗がん剤治療が必要になりますか?
②抗がん剤治療を受けた場合の後遺症について教えてください。。
③母の傷口をまだ見ていないのですが、傷口はどの程度残るのでしょうか。。
④術後の痛みはどれくらい続くのでしょうか。。
母の苦しそうな姿を見ると胸が詰まる思いです。。
その他注意する点があれば教えてください。よろしくお願いします。
さん
センチネルリンパ節は俗に見張り番リンパ節とも呼ばれリンパ節郭清するかどうかを決める検査になります。
そして,乳がん2cm StageⅠは最も予後が良い段階で5年生存率も90%近いです。この段階の治療指針は温存術+補助療法に放射線治療か化学療法を行います。通常は,術前にそうした可能性について主治医が説明してくれます。四つの質問にお答えします。
①温存でリンパ節かくせいをした場合術後は放射線治療か化学療法をがんの治療を確実にするために行います
②抗がん剤を受けた場合,長期にわたる後遺症はほぼありません。治療中に吐き気,食欲低下,口内炎,骨髄抑制(白血球や血小板,赤血球などの減少)などは共通して起こります。脱毛,皮膚の色素沈着など女性が気になる症状は使われる抗がん剤により出る場合と出ない場合があります。これらも一時的な症状で,髪の毛も治療が終わると同時に生え始めます。
③傷は温存ですので乳房の形は保たれています。乳房に一筋10cm未満の傷と腋の下に傷が残ります。ケロイド体質でなければ
完全に消えることはありませんが傷跡は薄くなってきます。
④術後の激しい痛みは長くて48時間で落ち着きます。あとは個人差はありますが動くと痛いくらいに軽減していきます。内服の鎮痛薬などをうまく使って痛みをコントロールするように医師,看護師と相談していきましょう。
あと,今後後遺症として気がかりなのは切除したがわの腕の????浮腫というものです。これは長期にわたり発症の恐れがあります。今は入院中に看護師から予防法の指導を受けることができます。手術がわの腕で採血や点滴を受けないこと,傷をつけないことのほかに,保湿クリームやローションでケアし乾燥によるかゆみやひびを防ぐことが大事です。料理のときの火傷も注意が必要です。腕の太さを日頃から気にかけて少しでもむくみや炎症がある場合はなるべく早く受診し対処しましょう。????浮腫は悪化すると直すことが非常に困難な後遺症です。あとは,がん再発が心配かと思います。第一は風邪を引かないよう体調を管理することは免疫力が保たれているサインになります。あとは定期受診です。乳がんは10年たっても再発のリスクがある病気ですので油断せずに通院と定期検査を続けてください。一方で,元気になったらじっとしていれば再発しないというものでもないので通常の生活をとりもどすよう心がけられるように周りも普通に接することを心がけることが大事になります。まずは無事に手術が終わったことを祝ってください。お母さんが明るく元気に今後の生活を送れるよう気をわず傍らにいて影で支える役を担うことがお子さんとしての質問者さんに求められてくると思います。お大事になさってくださいね。
さん
お母様も、ご家族も心配だったでしょう???お疲れ様でした。
以下の回答はあくまでも個人的な見解と家族、私、周りの人含めての実体験からですので、
あくまでも参考程度に???でお読み下さい。
傷の痛み???あまり心配は要らないかと思います。術後当日や翌日などに点滴に痛み止めが入っている事が多いためか、
予想する程は痛みが無いかと思います。(もちろん、急激な刺激等でズキン!とする事はありますが???)
代わりに、痛み止めや麻酔等の後遺症で頭痛や、吐き気、倦怠感などが起きる事もあります。
リンパ節転移???個人差やドクターによっても違うかと思いますが、抗がん剤は行われると思います。どんな方法か?期間は?
などは「病理検査」をしてその「ガンの性質」を見極めた上で、治療方針が決まると思います。いきなり明日、明後日から抗がん剤!と言う事は無いと思います。病理診断が終わって、方針が決まって、充分に体調が整ってからだと思います。
抗がん剤の一般的な後遺症は、倦怠感、吐き気、脱毛などです。白血球が下がる時期があるので、発熱や口内炎がでる事もあります。使われる薬剤によって差は大きいです。
術後の痛み???個人差もありますが、「翌朝から朝食が食べれます!」 「翌朝から無理は禁物ですが、どんどん起きて歩いて下さい」等の事が出来ます。意外と全摘手術後でも「痛みに苦しんだ!」という声は聞きませんでしたが???多少の違和感はありますが???。
リンパ節郭清???浮腫なども起こりやすいので、郭清した側に負担を掛けない事。
重い荷物をもったりは禁物、土いじりは手袋等を使用の事。
病気や手術自体もショックだったと思いますが、大変なのはこれからだと思います。
抗がん剤はクスリの種類や方法、体質等で個人差は大ですが、一番、心身を痛めます。
同じ母親という立場からすると、具合の悪いときに家の事が気がかりになりますが、
「他の家族が家事などを協力し合い、仲良く過ごしている???安心だ???」
これがなによりの良薬です。
お母様の回復をお祈りいたします。