急性骨髄性白血病と骨髄異形成症候群
78歳の母親が急性骨髄性白血病で入院し、約4ヶ月あまりの成人よりも弱い抗がん剤治療を2クール終わった段階で、白血球の数値が1000以上に回復しないために、もうこれ以上抗がん剤治療は無理だという理由で、3クール目以降は行わずにもうじき退院する事になりました。
それと同時に「骨髄異形成症候群」とも診断されていますので、造血しづらい体質に加え、白血球が少ないために、退院して定期的に輸血を行いながらの自宅療養となると感染症の心配があります。
このような状態での退院というのは、医者から見離されたも同然なのでしょうか?
また退院後の余命は平均でどれくらいなのでしょうか?
さん
お母様、大変な症状ですね???ご家族様の心痛お察しいたします。
まず先にお断りいたしますが、私の知る限り正直にご回答しますが、あくまで一般論ですので、お母様の病状との直結ではありません。
1.抗がん剤治療、これは癌を完治する為の物ではありません。人間の持つ正常な細胞と異常な細胞(分裂の早い悪種=癌)の進化速度の速いものを攻撃するのが抗がん剤で、必ず副作用が起こります。その為、治療継続が中止と言うのは良くあります。
2.継続入院を行っても副作用で抗がん剤治療が中止となっている状態では、精神衛生上からいっても自宅療養を判断したのでしょうね。感染症?合併症に関しては、重度の懸念が血液検査データから予見される状態であれば、無菌室での入院となります。
3.医者から見離された???2.の理由からお母様の病状が良いと考えるべきでしょうね。担当医師は、現時点での継続有効治療方法で効果が期待できる状態(お母様が)ではないので、一時自宅療養と定期的輸血措置を行っていると思います。
4.余命???癌はご存知の通りですが、生存率5年単位で何%と言う指針で見ています。お母様の状態は分かりかねます。
「骨髄異形成症候群」についてと上記の内容の詳細なサイトURL↓ご参考までにご覧ください。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/MDS.html
長くなりましたが、最後に担当医師にインフォームドコンセント(医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ、分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいいます。)を再度、充分ご納得ご理解するまで受けることをお奨めします。
お母様のご病状のご回復をお祈り申し上げます。