癌はこまめに検診を受けて早期発見する事が大切だそうですが、肺ガンに限っては、統計上レントゲン検診を 受けた人の方が受けなかった人よりも多く死んでいるそうです。 レントゲンがニコチンと連動して癌になるということを意味しているのでしょうか?
さん
おそらく誤解があると思いますよ。
そもそも肺がんはレントゲンでは見つかりませんし。
たぶん、「CT検査が多い国では肺がんの発生が多い」というランセットに載った論文を誤解したのかな、とおもいます。この論文の中身は、かいつまんで言うと「CT検査をたくさんすればそれだけ肺がんが見つかるので肺がんの診断を受けるヒトが増える」というごく当たり前の内容です。
あるいは、どんなヒトが積極的に肺がん健診を受けるか
→タバコを吸うなど”身に覚え”のあるヒト→つまりは肺がんのリスクが高いヒトが肺がん健診を受けることが多い。
結果として、肺がん健診を受けるヒトほど肺がんが多くなる。
医学の世界ではこういうのを「バイアス」って呼んでいます。