2014年10月16日木曜日

乳がんで抗がん剤治療を一年間やりました。4.7cmから6mmまで小さくなりましたが全...

さん

乳がんで抗がん剤治療を一年間やりました。4.7cmから6mmまで小さくなりましたが全摘出の手術と言われました。場所は乳頭のすぐ上です。全摘出なら一年間の抗がん剤治療が無駄だったと思うのですが…。

もともと、切除部分を少なくするために抗がん剤治療を行いかなり小さくなったにもかかわらず全摘出は納得がいきません。部分切除だと他の場所に転移する可能性があると言って受け付けてもらえません。真剣に悩んでいます。部分切除してくれる他の病院を探そうとも考えています。同じ経験をなさった方や医療に詳しい方からのアドバイスをいただけましたら幸いです。

さん
貴方の文面を拝見し,細胞診、針生検の結果はどうでしたか?

病期0期から5期までありますがどれでしたか?

乳がんの治療は、外科的治療、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などを組み合わせた集学的療法が主流です。

前2者は局所療法であり、後2者は全身療法で、適応は病状によって考えます。

局所は小さく行い、全身療法は広く適応するのが最近の傾向です。

手術には乳房温存手術、胸筋温存療法乳房切除術、胸筋合併乳房切除術があります。

胸筋侵潤が無い限り胸筋合併乳房切除術はほとんど行いません。

日本人の場合、美的観点から温存術の適応は、腫瘍径3cm以内、3cm以上には術前に化学療法し縮小すれば温存療法を
行います。
温存療法の後に、放射線療法をおこないます。

温存療法の適応にならない症例あるいは温存を望まない症例に対しては胸筋温存乳房切除を行います。
リンパ節生検を施行し、転移性があるかないかを確認します。

今は50%以上温存療法を行ってます、その背景には、全摘と温存と同等の生存率と局所制御率をもたらしてます。

ただ広範囲にわたる乳がんの進展例や温存後の放射線療法が出来ない場合は、全摘が妥当かと思います。

確かに部分切除により転移が怖いとおっしゃてる担当医の説明も正しいかと思います。

詳しい画像を見てないので無責任なことは言えませんが、もし納得が出来ないようでしたらセカンドオピニオンかほかの病院での治療も視野に入れて選択したらよいかと思います。

術後の定期検査は、術後3年間は3-6ヶ月ごと。その後2年間は6-12ヶ月ごと、以降は一年に一回は絶対に受診して経過観察をしてください。

治療選択でいろいろ悩むことはありますが、納得できる治療を選択をしてください。
お大事になさってください。

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