父79歳。肺がん末期です。父の強い希望で自宅で看取りたいと思っておりますが、父を出来るだけ苦しませたくないので、自宅で看取る限界を教えてください。」
余命半年を少し過ぎたところです。最近緑色のタンがずっと出て食欲が急になくなり、ここ数日果物やゼリーしか食べれないことがほとんどです。もどすことも多くなってきました。。一人で立つ事もできなくなりました。父の強い希望で自宅で看取りたいと思ってます。しかし痛み止めを飲めなくなった時は、父を苦しめることになるので入院させるつもりです。経験された方、また専門家の方、どうか教えてください。
さん
私は肝細胞癌の母の希望で最期を自宅で看取りました。
病院では対処療法だけとなり、何も治療をすることがなくなり搬送可能な時期をみはかり帰宅させました。
自宅で最期を迎える事が確約されているので24時間往診可能な医師(病院)を探すことは思いの他大変でした。
また、入院をしていた病院から、死亡診断書も書いてくださる医師を探すようにとも併せて案内がありました。
先に回答されている方が“自宅で亡くなると警察が…”と、おっしゃてますが、通院等されていない“元気な方”の突然死とは違い、その様なことはありませんのでご安心ください。
痛み止めの件ですが。
母は痛みも生きている証拠、甘んじて受けると、宣言していました。しかし、家族としては辛いのでペイコントロールの方法を担当医から幾つか提案をして頂きました。
点滴で投与する、皮膚に貼り付けるタイプなどです。また、どの程度までの強い薬り(麻薬)を使うかも本人を含め相談をしました。副作用に伴い、日々生きている、生かされている為に辛い副作用であれば、残された時間を本人が有効に使えない、穏やかに過ごせないと考えたからです。母は、副作用で苦しみながら生きることより、痛いと叫びながらも、自分で自分を確認しながらその時を迎えたいと考え、先の宣言となったようです。
結果、直前数日“寝すぎて背中が痛くなってきた”との訴え程度で済みました。ですから薬は一切使いませんでした。
幸い母は、亡くなる数時間前まで、数口だけですが食欲がありました。生きることに対して貪欲でした。温かくなったら市の施設の大きなお風呂に行くんだと、亡くなる数日前までベットの上で足を上げたりして“筋トレ”をしていました。
本当は決まった時間に介助者なく利用しなくてはならない施設なのですが、事情を説明し、時間外に好きに使ってよいとの了解を入院前に一緒にお願いに行ってましたので。
母が帰宅するまでの間に、最期を迎える準備を整えるため、介護する家族も物理的、精神的準備に奔走しました。
母と同居のためヘルパーさんの家事介護は受けられないので、買出しもしました。確かに、訪問看護師さんがいらしている時間帯に休息をとる、買い物に行く、などケアマネさんは提案されますが、私は出来ませんでした。訪問看護師さんがいらっしゃっている間は、様子の報告や、介護の仕方などを教えて頂かなくてはならないですし、母の通訳(家族にしか聴き取れない状態でしたので)をしなくてはならなかったですし。結構忙しかったです。
病院から看護師さんが1日おき、訪問看護師さんが1日おきと毎日看護師さんがいらしてくださるところへ、ヘルパーさんがいらっしゃるとなると、私のほうが疲れてしまうのではないか、家族ゆっくりの時間が取れないのではないかという意見も出て、ヘルパーさんは一切お願いしませんでした。
見様見真似と教えとで身体介護は何とかしてしまいました。亡くなる前日はベット上でお湯をジャージャー流して洗髪もしました。
今思うと、この時が来るのは分かっていたので、もっと早くに“古武術介護法”を身に着けておけば、体位移動などする際母に負担を掛けずに済んだのではと後悔をしています。
帰宅までの限られた時間内でしておきたい事が沢山あり、本当に忙しかったです。病院まで片道1時間、食事に時間がかかるため昼食、夕食と介助が必要となり、、本当に時間がありませんでした。でも毎日が充実していて苦では無かったのが不思議です。
父の葬儀の反省を母ともしていましたので、葬儀の準備も始めました。
看取るぞ!!と凄く緊張もし、肩にも力が相当入っていましたが、始まってしまうと、あらあら、まあまあ…でした。
いかに利用出来る制度があるか、そして巻き込める多方面のワーカーさんを見つけ出して置くかは重要だと本当に思います。
手も抜きましたし、『病院へ帰る!!』、『自分が家に帰りたいって言ったんでしょ!さっさと病院へ帰れば!』と、最後の最後までケンカもしました。楽しかったです。
点滴をぶら下げるために、ペットボトルや、針金ハンガーを使って作ったりと、工作も沢山しました。
周囲に『最期に気づかず隣で寝ているかも』もと冗談で言っていたのですが、恥ずかしながら実行してしまいました。苦しみもがきながらの姿が最後でなくって本当に感謝しています。最期の時まで、母は、母でいてくれました。
少し余裕を残されて、頑張られてくださいね。嫌でも頑張らざるを得なくなってしまいますから。
自宅で看取ったことは、私的には大満足しています。私以上に献身的介護をしてくれた主人には感謝しています。
他の方への回答でも自宅での看取りについて解答したものがありますので、よろしければそちらもごらんください。
本当に、無理、限界のちょっと手前で、力抜かれてください。
お父様、お大事になさってください。そして、十分ご自愛ください。
さん
お父さんの病状を考えれば、本人の強い希望であれば、その意思を尊重させてあげたらどうでしょうか?
まずは、往診してくださる医師を探し自宅でも過ごせる環境を作ることが先決です。(自宅でも点滴で栄養補給や痛め止めの注射も可能ですよ)
自宅でも十分に最期を看取ることは可能ですよ、病院で医療機器に縛られてるのは本来の姿ではないと思いますので、是非お父さんが自然でいられるようにしてあげるのが最後にしてあげる家族の愛情かと思いますよ。
自宅での看病は家族の負担も大きいと思いますが、24時間病院と違い傍にいることが出来るメリットがあり、お父さんにとっても心強いと思いますよ。
かかりつけの医師に、本人の意思を話し一番よい方法を選択してください。
お父さんが一日も長く家族と過ごせるようにお祈りします。
追記
自宅で看取り亡くなった時、往診医の死亡確認か、かかりつけの医師の死亡確認があれば警察が介入することはないですよ。
突然死で自宅で亡くなったときは、念のために警察が介入する場合もありますが、お父さんの場合は病状がはっきりしてますので
そのような心配はないので安心し看病してくださいね。
さん
今入院されてる病院のお医者さんと相談してください。
以前親戚が末期がん患者を自宅で看取ったときは病院の許可を取って訪問ドクターに来てもらってました。ドクターの往診直後に自宅で息を引き取ったようなのですが、自宅で看取る場合はお医者さんがそばに居て死亡の経緯を見てないとダメなようです。医者がいないときの死亡は一応警察の捜査が入るようです。家族がなくなって気持ちも落ち着かないところに捜査が入ったりすると結構大変ですよね。その辺を考えると、一時退院扱いにしてもらって容態悪化時にすぐ入院させてもらえるように病院に申し合わせをしておいたほうがいいかと思いますが、地域やその病院によっていろいろ問題が生じたりすると思います。