検診での胃の検査で内視鏡検査でなく胃透視をする長所というのはあるのでしょうか?
さん
健診会社に勤めているものです。
まずは時間や手間的に胃透視のほうが簡易であるということです。
胃透視は健康診断の場合だいたい5分から10分で済む検査です。
契約としてもっと簡易な間接撮影の検査では3~5分で済む場合もあります。
受信者側もお腹を膨らませる薬とバリウムを飲んでもらい、指示にしたがい
透視台で回転してもらえば、それだけで済みます。
胃カメラの場合は早くても30分で、だいたい一時間はかかります。
そして前よりも小型化しているとはいえ、麻酔を使用しても食道からカメラを
挿入するときはけっこう苦しいですよ。これはドクターの技術によって差はあるとは思いますが。
最近カプセル状のカメラも開発されてるという話を聞きますが
それはおそらく小腸をみていくためのものだと思われます。
次に実際の検査をやるにあたり、病変を見つけれる可能性ですが
もちろん実際に胃カメラをいれたら胃壁を直接見れるわけですから
胃カメラのほうがその点では有用性は高いでしょう。
しかし、胃透視で発見できたのに、胃カメラでは見落としてしまった例もあります。
私個人の考えでは、結局は検査する人間と読影する人間の技術と知識によると
言うことです。また病変にもよると思います。
胃透視だけでも進行がん2型は比較的初心者でも発見しやすいですし。
なので、まず前段階で簡易な胃透視の検査で病変らしきものを疑い
次に胃カメラの検査でその部位を精査するという考えが一般的です。