2010年12月8日水曜日

5年前に子宮頚癌になり、抗がん剤治療の動脈注射をしたのですが(本人によると腰...

さん

5年前に子宮頚癌になり、抗がん剤治療の動脈注射をしたのですが(本人によると腰あたりが燃えるように熱かったみたいです)術後から現在に至 るまで下半身に痺れと痛みがあり、モルヒネを飲まなければ日常生活を送ることができません。担当医によると抗がん剤が漏れて腰の神経がやられてしまったという説明を受け、それ以上のことは出来ないと言われました。そこの病院は総合病院なので、いろいろな科で診てもらいましたが「うちの担当ではない」と言われる始末です。

これは医療ミスなのでしょうか?また、セカンドオピニオンで違う病院で診てもらう場合、何科で診てもらえばよいのでしょうか

さん
抗がん剤が血管から漏れたことによる神経の損傷は、抗がん剤の重大な副作用の1つですが、残念ながらこれの治療を専門にされている先生は、全国的にみてもあまりおられないのが実状です。
なので、どこの科に行ってもたらい回しにされる???という現状も、あると思います。

抗がん剤を動脈注射する治療法は、それ自体が高度な専門技術?知識を必要とする治療法です。
難しい治療法ですから、簡単な治療法に比べると、予期せぬ出来事が起こる可能性も当然、高くなります。
ご相談のケースは、医療がうまく行かなかったと言う意味で「医療事故」ではありますが、医者の過失という意味の「医療ミス」と呼ぶのは、いささか過酷かもしれません。
「難しいことをやって失敗したら責任を追及されるのなら、簡単なことしかやらない方がマシだ」と、高度な医療を担う医者がいなくなってしまうからです。そうなれば結局困るのは、がんの治療を受けられなくなる患者さん達です。

ご本人さんにとっては本当にお気の毒な病状ですが、過去の責任を追及するよりも「これから」のことを考える方が現実的ではないでしょうか。
抗がん剤の血管漏出のケアについて、相談に乗ってくれそうな病院のリストを見つけました。

http://ganjoho.ncc.go.jp/pub/hosp_info/index_03.html

セカンドオピニオンもOKのところが多いようです。
担当科はおそらく病院によって違うと思います(産婦人科、血管外科、麻酔科?など)。
とにかく、試しに電話してみる価値はあると思います。

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