2010年12月21日火曜日

直腸がんの検査とは具体的にどのような方法でやるのですか?

さん

直腸がんの検査とは具体的にどのような方法でやるのですか?

レントゲン検査なのでしょうか?

ちょっと想像がつきませんので教えてください。

さん
どう言う経緯で直腸がん検査に辿り着いたかにもよりますが、触診?肛門鏡による視診をして、大腸鏡検査と言うのが一番スムーズでしょうか。大腸鏡検査前には採血による感染症検査をすることが一般的なので、その際に腫瘍マーカーと言う値も一緒に計ると思われます。

レントゲン検査も必要に応じて行いますが、現状では直腸に限るとなると、生検(細胞をとり、顕微鏡で悪性の有無を確認する検査)が出来ないバリウムでの検査の意義は今一です。しかし、切除範囲の決定や周囲への浸潤の程度を見るには必要です。そういう意味では最近発達してきた高解像度のCTによる仮想内視鏡なども生検は出来ないので、二度手間(=診断の遅れ)になってしまいます。

直腸までなら大腸鏡を誰がやっても苦しいことは無いと思いますので、大腸鏡による観察が行われると思いますよ。

大腸がん検診なら、便中に血液が混じっていないかどうかを確認するだけなんですけどね。
また、上記は直腸に限ってます。大腸全般であれば、大腸鏡は苦痛であると考える医師であったり、大腸鏡の予約枠が取りづらい施設であれば、バリウムによる注腸造影(バリウムを浣腸して腸の内側を映し出す)から初めて、病変があれば大腸鏡で確認と言う手順をとることもあります。

ブログ アーカイブ