ドキシル?抗がん剤?承認されるとテレビで観たのですが、どんな薬なのですか?
さん
ひとくちに「抗がん剤」と言っても多くの種類があり、一つの「抗がん剤」でも、がんの種類(=胃がん、肺がん、卵巣がん、白血病等々)によって健康保険からお金がでるものと、お金がでないものがあります。(お金がでないものを使おうとしたら、その全額を患者さんが負担するのが今の日本の健康保険制度です。)
「ドキシル」は「抗がん剤」の一種で、今まではエイズによるカポジ肉腫(=「皮膚がん」の一種と思ってください。)にしか健康保険からはお金がでませんでした。実際には他のがんにも使っていましたが…。)
アメリカ等では「卵巣がん」に以前から使われていた薬で、今回、やっと「卵巣がん」についても健康保険からお金がでるようになったのです。
これは日本において「卵巣がん」の患者会が署名活動なんかで国にお願いして実現したものです。
「ドキシル」以外にもアメリカでは認められているのに日本では健康保険からお金がでない「抗がん剤」は多いです。