2010年3月16日火曜日

胸腺癌に対する抗癌剤の有効性について教えてください。抗癌剤の効くものは悪性リ...

さん

胸腺癌に対する抗癌剤の有効性について教えてください。
抗癌剤の効くものは悪性リンパ腫や急性白血病、一方、固形がん(乳がん、大腸がんなど)には効きにくいと聞きます。
胸腺癌は固形がんに属しますか?

また、抗癌剤は成長の早いがん細胞には効きやすいようですが、胸腺癌も高分化より未分化の方が効きやすいのでしょうか。
胸腺癌には標準治療がない理由は、稀な症例だからですか。肺癌レジメンをベースとしていることが多いのでしょうか?

さん
胸腺がんはやはり固形がんです。

胸腺がんの場合においても分化度の低いものは
抗がん剤や放射線に対する感受性は高いと思います。

標準治療がない理由は症例数が少なく、
まとまった臨床試験が行われていない事が理由に挙げられます。

今年の1月に出た縦隔腫瘍取扱い規約には治療方法についても記載があります。
それによれば胸腺がんには確立された方法はないが、
胸腺腫に準じて治療を行うべきではと書かれています。
その治療法としてはADOC法とCAMP法が挙げられ、
これらは肺がんの治療法とは異なるレジメンです。

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