2012年2月14日火曜日

クロロホルムについて

さん

クロロホルムについて

ドラマ等でよくクロロホルムが使われていますがクロロホルムに発癌性があると聞きましたが本当ですか?

さん
1831年 ドイツの化学者ユストゥス?フォン?リービッヒ、フランスの科学者ウジェーヌ?ソーベイラン (Eugène Soubeiran)、サミュエル?ガスリー (Samuel Guthrie) の3名がそれぞれ独立に同年クロロホルムを発見。ソーベイランは次亜塩素酸カルシウムの粉末とアセトンもしくはエタノールと反応させることでクロロホルムを得た。この反応を一般化したものはハロホルム反応として知られている。
1847年 イギリスの医師ジェームズ?シンプソン (James Young Simpson) によりクロロホルムの臨床応用がエジンバラにて開始される。
1853年(あるいは1857年)、ジョン?スノウ (John Snow) なる人物が、ヴィクトリア女王にクロロホルム麻酔を行い無痛分娩に成功する。
この1853年(あるいは1857年)に出産時の麻酔として用いられたのが、クロロホルムが麻酔剤として利用された最初の例のようである[1]。

その後外科手術の際の麻酔剤としての利用が、ヨーロッパで急速に広まった。しかし毒性、特に深刻な心不整脈などの原因になり易いという特徴を持ち、その犠牲者は「中毒者の突然死」と表現された。このため20世紀の初頭に、麻酔剤としての主力はジエチルエーテルへと移行した。高い治療指数と低価格、確実な麻酔維持能という特長から、発展途上国では2006年現在でもジエチルエーテルが麻酔剤として好んで用いられている。実際、エーテルの引火原因となる各種電子機器、電気メスを排除できるなら、現代でも麻酔維持にはジエチルエーテルが最も優れているといえよう。 一時期、ハロゲン系脂肪族炭化水素であるトリクロロエチレンがクロロホルムよりも安全な麻酔剤であると提案されたことがあったが、これも後に発がん性が確認された。
麻酔作用があることは一般にも有名であり、テレビドラマや推理小説、あるいは漫画などで頻繁に登場する。典型的なシーンは、

クロロホルムを数滴ハンカチにしみこませる。
後ろから被害者にこっそり近づき、鼻と口をおさえる。
被害者は抵抗するが、すぐぐったりとして寝てしまう。
次の場面で被害者は頭痛と共に目覚める。
というものであるが、実際には多少吸引しても気を失うことはまずなく、せいぜい咳や吐き気、あるいは頭痛に襲われる程度である。

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