胆嚢癌と診断されましたが、術後のため他の場所の転移が確認できません。医者もこんな例が少ないと言っていて、判断しにくいようです。現時点でどれくらい危険なのでしょう。
61歳母が、4月に病院の検査で胆嚢が少し腫れているとのことで精密検査をしました。胆嚢を取ることに決まりましたが、膵臓と胆管がくっついているという臓器奇形だったので開腹手術で摘出。胆管も一緒に切除しました。摘出した臓器には見た目まったく癌の気配はなく、医者もたぶん癌はないと思いますけど一応検査に…ということで、検査結果を1ヶ月ほど待ちました。結果、見た目はとてもきれいなのに、顕微鏡レベルで見ると、細胞に癌が見つかりました。医者もみんな信じられませんでしたとのこと。手術前に胃や大腸等の検査も良好だったので、切り取って検査しないと気がつかなかったというほどの正常な臓器の見た目でした。癌は表面だけでなく、組織の内部までぽつぽつ点在。胆管の方にもありました。よって他の部位への転移もあるかもしれないということですが、手術後のため再度の検査はできないし、手術前にもいろいろ検査してるので結果はそんなに変わらないと思うと言われました(前回の検査からそんなに時間が経過してないから)。
今回の手術ですべて取れたのかも、転移があるのかもわからないけど、とりあえずTS-1で抗がん剤治療を始めることになりました。血液検査をしましたが、それもまた正常で、細胞レベルの癌は、かなり大きくならないと血液反応に出ないから、毎回採血しながら様子を見るしかないとのことです。しかも、その抗がん剤で癌が消えますかとの質問に、まだあるかないかも分かりませんと言われました。
胆のうがんが厳しいとは聞いていますが、今どの程度の心構えをしておく必要があるのかわからないし、なにより他の場所に転移していないか確認できないところが不安です。薬は2年続けてみますと言われましたが、いまできることはそれくらいしかないのでしょうか。やはりかなり危険な状態なのでしょうか。
さん
お母様のご病気は,臓器の奇形と,特異な病像のがんとのことで通常の胆嚢がんの進行や予後とは比較できないケースと判断できます。通常,胆のうがんの予後はあまりよくありません。それは自覚症状が少なくがんが大きくなるまで受診しても発見しにくいがんであるためです。とはいえ,通常の進行胆嚢がんであれば摘出臓器の見た目にも画像診断上も顕著にがん病変を認め,
開腹時に結合した膵臓などにもがん病変を認めてもおかしくなかったかと推察できます。病理の検査で精査をしないとわからない微小ながんの周辺臓器への広がりがあるというのがお母様の現状といえますが,腫瘍マーカーも上がらず画像でもみえず,特異な例にてまずは現実に向き合いいま行われる治療の結果,検査の結果をひとつひとつ受け止めていくことだと思います。
お母様は61歳と若いので家族皆で結果を受け止め,共にがんと闘いつつ,がんの治療や検査に縛られすぎないようお元気でしたらお母様が望む生活をできるだけ継続することを優先すべく結束を強め,調整するよう支える心構えが必要かと思います。HPなどの一般的な情報に一喜一憂するよりも目の前の事実をきちんと理解し向き合う覚悟がいるかと思います。医師のいうように稀な例であり悲観的かどうか断定できるには半年や年単位で経過を見ていく必要があるのだと考えます。ゆえに今は先行きの不確かな状況に耐えていくことが求められると思います。がんがあってもこのまま変わらずお元気にお母様が経過されることを心よりお祈りしております。
さん
胆嚢癌は腫瘤や潰瘍を作らず、
胆嚢炎と区別が付かない状態で発見されることがあります。
転移もリンパ節転移や血行転移の他、
神経繊維に沿って広がっていくことがあり、
画像診断その他の方法では診断できないのが実情です。
残念ながら、お母様の状況では
早期の癌ではなく、進行癌と思われます。
胆嚢癌は悪性度が高い、つまり大きくなったり、転移をするスピードが
非常に早い、たちの悪い癌です。
治療法についても有効な方法は知られておりません。
厳しい話ですが、それなりの覚悟をしておくべきでしょう。
さん
癌かどうか、見た目でわからないような時点で発見された早期胆のう癌と思います。基本的に転移する可能性は少ないと思いますが、病理学的な癌の性質がわかる情報がないので難しいところです…。ご心配なら1年後にPET-CTで精密検査をされては如何ですか?
普通は腹部超音波検査で胆のうポリープが1cm以上→念のため胆のうを摘出(手術)→組織の検査で胆のう癌と診断される事が多いです。