2012年7月25日水曜日

私の父が、一年前に胃ガンで胃を全摘しました。最近ここ1ヶ月で二回腸閉塞になり...

さん

私の父が、一年前に胃ガンで胃を全摘しました。
最近ここ1ヶ月で二回腸閉塞になり、腸が炎症を起こしているので今は少しでも物を食べるとお腹が痛くなって吐き気もする為 、まともに食べられません。
病院の先生が言うには、それはガンが再発している可能性があるからと、抗がん剤を進めますが今の体力で耐えられるのかとても不安です。
毎月一回、CTやペットをしていてガンらしきものは見当たらないし、炎症が何からきているかも分からないのですが、先生はガンの末期だった父が再発しないのはおかしいと抗がん剤ばかり進めてくるのですが、腸の炎症を抑える方法はそれしかないのでしょうか?
とりあえず明日から点滴の抗がん剤を始めるんですが、日に日に弱っていく父を見るのが辛いです。
どんな事でもいいので、どなたか情報をおもちでしたら教えて下さい。

さん
腸閉塞には様々な原因が考えられます。
まず一つは前述の回答にもある「癌性腹膜炎」。腹膜播種といって、おなかの中に癌の細胞が散らばった状態です。それにより腸管が狭くなって腸閉塞をおこすことはありえます。高性能のCT(細かい画像が可能)であれば播種結節を確認することもあります。ちなみにペット(FDG-PET)は今の日本の保険診療では、胃癌に対して行える検査ではありません。
それから、全摘した手術の方法にもよりますが、術後の癒着によっておこる腸閉塞もあるのです。この際は繰り返す際は再手術も適応となります。
他の臨床症状(水腎症といって腸管同様に尿管も狭窄してしまう状態)や採血結果(腫瘍マーカー)等によってもある程度癌性腹膜炎の可能性を推測することが可能です。

本当に疑問に思って、かつはっきり白黒をつけたいのであれば審査腹腔鏡という手段があります。小さな傷からお腹の中に腹腔鏡というカメラを入れて検査をする方法です。手術の前に腹膜播種の有無を検査し、病気の進行の度合いを確認する(患者さんに対して本当に外科手術が適切であるかどうかの判断をする)目的で行われていることが多いです。全身麻酔が必要ですが、ダメージはあまりない検査法です。疑わしい病変があったときに採取して顕微鏡で癌細胞の有無を確認することもできます。

一度相談してみてはいかがでしょうか。明らかな再発所見がないのであればなおさらです。

さん
昔よりも医療は発展しましたが、まだまだガンは治癒が難しい病気です。
類推ですが、おそらく進行癌で腸閉塞で炎症という説明を医師から受けたのであれば
癌性腹膜炎という状態なのだと思います。
これはがん細胞が、おなかの中に散らばっている状態をいいます。
CTなどの画像検査で見える場合と見えないくらい小さなものが散らばっている状態があります。
正直言って、この癌性腹膜炎というものは特に治療が難しい状態です。
お父さんご自身の意思も確認して、これからがんと戦っていくか、できるだけ苦しまないような医療を受けるかを自ら選択して、医師と協力していかなければならないと思います。
わからないことは、医師に直接質問をするのが理想ですが、看護師などから伝えてもらうなどでもいいと思います。

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