2011年1月2日日曜日

外科手術を受けたあとのアフターケアについて相談があります。

さん

外科手術を受けたあとのアフターケアについて相談があります。

私の母は昨年「胃がん」の宣告とともに全摘手術を受けました。
開腹してみて他の臓器への転移が認められたことから、先は長くないと聞かされました。しかし余命を告げられた母は、むしろ早く死にたいと話しました。
それからメスの傷も癒え、何度目かの通院を終えた後、母の体力が回復してきました。車の運転や外での食事も可能になりました。しかし同時に自分の境遇への苛立ちが募り始めたようです。
「手術をして体力が無くなった。普通に生活ができない。手術したのは間違いだった。死にたい。」
どうせこの世からいなくなるのだからという思いが優先するようになり、イライラすることが増えました。些細なことで怒鳴ったり罵ったり、感情を剥き出しにするようになりました。薬を飲む事もなくなりました(主治医は知りません)。
最近は痛みがひどくなってきたらしく、泣いて独りになりたいと訴えました。
外科医の先生はデータを見るばかりで、悪くなった部分は体から切り取って人工肛門なりなんなりつければいいと、メンタルな部分には触れてくれません。ペインクリニックや抗がん剤以外の療法を考えているのなら他をあたれ。その代わりうちではもう面倒を見ないと言います。
田舎暮らしで生活がやっとな上、遠くの病院へ通うのは負担が大きくなり過ぎますが、せめて痛みを和らげる治療をさせてほしいのです。病気で苦しむとわかった今、癌を治すことよりも望むように生きられるように、日常を縛り付ける痛みから少しでも解放されることを母も望んでいます。
ただ、どこを訪ねたらいいか、主治医に診断書を頼めるか不安なのです。
癌センターやペインクリニックへ行けても通えない。
薬だけ処方されて話は聞いてもらえないかもしれない。
お金が足りなくて中断せざるをえないかもしれない。
考えるのみで行動に移せないでいます。
本音は、もうどうしたらいいのかわからないです。何から始めたらいいのでしょうか。母の痛みを和らげるために、わたしにできることはあるのでしょうか。
書きたいことがたくさんあって、伝え切れていないかと存じますが、同じ経験をされている方にアドバイスをいただきたいと思います。
よろしくお願いします。

さん
つらい状況ですね。お母さんの今の状況は、癌の治療と言うより、あなたが言う通り、痛みを軽減し残された日々を大切に過ごすことだと思います。
お近くに、緩和ケア病院(ホスピス)などはありませんか?そういった病院があれば、そこに通院されるのが良いと思います。
ホスピスというと「もう終わり」とういようなイメージがありますが、そうではありません。痛みなど体に出ている症状を緩和しながら安楽に過ごせることを1番に考えてくれます。
もしホスピスが遠くても、1度診察に行って相談してはどうでしょうか?家族だけが行って相談しても良いと思います。そこで、もっと近くの良い病院を紹介してくれるかもしれません。

もしくは、地域に、がん診療拠点病院の指定を受けた病院があると思います。そういった病院には、セカンドオピニオンや癌相談室などがあるので、相談に行かれると良いと思います。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0706-4.html


今の主治医の先生からは早く離れたほうがいいと思います。外科は、「切ってなんぼ」の世界。OPをしてしまうと患者に対し興味がなくなる先生が多いです(もちろん、そうでない先生もいますが)。思い切って。「○○病院に行きたいので紹介状書いてください」といえば、書いてくれると思いますよ。もし、書いてくれなけらば、それは医者として責任を放棄しています。書いてくれないようなら、紹介状なしで、次の病院へ行って、正直に経過を話せば良いと思います。次の病院の主治医が直接、今の主治医に連絡を取ってくれるかもしれません。

大変な状況かもしれませんが、1人で悩んでいても出口は見えません。お母様のために頑張ってください。

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