2009年9月17日木曜日

肝臓癌治療で経皮的肝灌流化学療法(PIHP)について教えてください。PIHPの治療を...

さん

肝臓癌治療で経皮的肝灌流化学療法(PIHP)について教えてください。
PIHPの治療を経験された方や詳しく知ってる方がおられましたら教えてください。

どの程度の病状(全身状態も)まで治療を受けることが出来ますか?
健康保険が適用されないとのことなので
費用はどれくらいかかりますか?

どのようなことでもいいので出来るだけ詳しく教えてください。

よろしくお願いします。

さん
まだ保険適応でないですが、治験に参加したりできるならかなり安い額で治療を受けられると思います。
まだ治験の段階だと思うので、全身状態が悪い方は治療適応にならない可能性があります。
肝動脈塞栓術やそのほかの治療を受け、効果がなかったかたが対象となると思います。
費用は病院によって異なるので、病院に費用は聞いたほうがいいです。

経皮的肝灌流化学療法(PIHP)は肝臓だけに抗がん剤を集中投与するため,効率よくがん細胞を死滅させることができ,かつ他の臓器など正常細胞には抗がん剤の影響が少ないという画期的な方法であり,神戸大学の肝臓外科チームが新たに開発したものです。
この治療法は,肝臓をはさんで下大静脈の上下をバルーンでふさぎます。そして,肝動脈から通常の10倍の高濃度抗がん剤を投与します。その抗がん剤は血流とともに肝臓の腫瘍を経て,肝静脈から下大静脈に入りますが,その上下をバルーンでふさがれているため,血流はバルーンについたカテーテルの穴に入り,そこから体外へと送られ,抗がん剤が濾過された後に,体内に戻されるという方法です。
つまり,この方法ですと,高濃度の抗がん剤を肝臓のみに集中できる上に,抗がん剤が体外で濾過されるため,他の部分には送られず,副作用も大幅に軽減できるというメリットがあります。
神戸大学はこの方法ですでに臨床試験を行っており,臨床第1,2相試験では肝臓がんの遠隔転移を伴わない,ステージⅣの患者に対する奏功率では64%,5年生存率では20%と1年前後しか生存が期待できなかった進行肝がん治療成績が著明に向上しています。

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