33才男性です。大腸内視鏡検査でポリープが多数みつかり一個は切除して病理検査検査待ちです。大腸癌の可能性はたかいでしょうか?
健康診断の便潜血陽性で今日大腸内視鏡検査にいってきました。5年ほどまえから排便後に鮮血がすこし紙につくことがありましたが、たまにだったのでそのままにしていたところ今年の健診で潜血陽性となり今日いったとことです。
内視鏡医からは「ポリープ多いね~。家族もこうなの?」といわれ、写真を何枚か撮られましたが、キノコ状のポリープ(1cm程度?正確にはわかりませんでした。)一か所の切除と少し隆起したポリープ一か所の生検採取で終了しました。
病理検査の結果は来週末にわかるのですが、大腸癌の可能性が非常に高いのではと心配で全く寝れません。
若いとがんの進行も早いといわれていますし、数年前から出血があったこともありがんの場合には既に末期なのかともいろいろと考えてしまいます。
とりとめもない文章で大変申し訳ありませんが、皆様のご経験やお知恵を少しでも教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
さん
大変なご心配をされているのではないかと、心中御拝察申し上げます。まずは回答として、「大腸癌の可能性は低い」とお答えさせて頂きます。ただし、やはり正確な事は病理生検の結果待ちです。一般的にポリープの出来やすさは、食生活や家族性など{家族であれば同じ食生活になるため}に成人病健診では必ず問診される内容です。お肉類が多い食生活、外食が多い食生活はポリープの出来やすさが、格段に上がります。便についても、5年前から時々鮮血とありますが、硬い便の後であれば、肛門付近の皮膚が一時的に切れてしまう事が多いです。便潜血検査は名前の通り、便の中にある解らない出血の有無を調べるものですので、これまでの鮮血とは、少し意味合いが異なります。また殆どの出血するポリープはキノコ状で、かさの部分に便が当たるので、出血を伴います。さらに、癌であるポリープは3cm以上であることが多く、1cm程度では、良性の物である可能性の方が高いです。以上は50歳を超えている方々に多いものですが、30代での大腸がんは、たくさんのリスク要素を抱えていない限り、限りなく0に近く、低いですね。
更に末期であれば、肝臓やすい臓、肺、骨、脳などへリンパ節を通じての転移が必ずあります。当然消化機能が落ちて、食事が喉を通らない、とか急激に痩せるとか、そんな症状が現れます。医師の言い方も無神経なようですが、私にすれば、「多いけど心配要らないよ。だけど一応念を入れて検査しとこうね」と受け取れます。また写真をみたり、一緒に内視鏡を見られたときに、綺麗なピンク色の腸ではなかったでしょうか?白色のポリープが多く、少し血によって変色した部分もあったとしても、横行結腸までであれば便の溜まり所なので心配はご無用かと思います。
PS:上記の方のおっしゃる通りです。しかし年齢的に可能性は低い事に変わりありません。
さん
大腸にできるポリープは大きく2種類に分けられ、過形成性のポリープと腺腫性のポリープです。
おそらくたくさんあるポリープは白色調の過形成性のポリープなのでほうっておいて問題ないでしょう。
きのこ状のものや、赤みが強いものについては癌化する可能性のある腺腫の可能性があります。
腺腫で1cmを超えるものは一部が癌化している(Cancer in Adenoma)可能性が否定できないとされます。よって1cmを超えるものについては切除して癌になっていないか調べなければなりません。
一般的には5mmを超える腺腫は可能であれば切除します。
下の方が言うような3cmを超えるものは基本的に進行がんの可能性がありますので、よほど横に平べったく進展するものでなければ内視鏡的に取ることはできません(リンパ節転移の可能性があるので手術を行ないます)
文面からすると1cmのきのこ状のものはCancer in Adenomaの可能性はありますが、基本的に粘膜内癌であればリンパ節転移はないとされていますので、治療としてはこれで終了です。
少し隆起したポリープは過形成ポリープの確認のため大きめのものからひとつ細胞を取ったのではないでしょうか。
ただ、小さいものの中で、腺腫性のものか過形成性のものか区別がつかないものがありますので、今回経過観察としたポリープの中に、腺腫性のものが含まれている可能性は否定できませんので、定期的に検査を受けることをオススメします。
1~2年に一回ぐらいでいいと思います。
便に混じった鮮血は肛門周囲の問題でしょうから心配要りません。