2014年1月26日日曜日

こんにちは。先日乳癌の乳房温存法を受けました。治療は化学療法と放射線療法を受...

さん

こんにちは。先日乳癌の乳房温存法を受けました。治療は化学療法と放射線療法を受けます。
ホルモンの抗体は-で、HAR2も-でした。
化学療法はFEC療法とTC療法のいずれかを薦められてます。
FECは分かるのですが、TCは卵巣系の抗がん剤ですよね。乳癌にも適応されるのでしょうか?
抗がん剤(3サークル)→放射線→抗がん剤(3サークル)を予定しています。
後、費用(お金)も正直気になります。
命には変えられませんが、気になり夜も眠れません。ご回答のほど、よろしくお願いします。

さん
化学療法での「抗癌剤の組み合わせや投与期間(プロトコール)」については、絶対これが一番良いという「きまり」はありません。
乳癌の場合ならば、年齢?腫瘍の大きさ?リンパ節転移の有無?病理組織?骨髄機能(白血球?赤血球?血小板)などいろいろな要因を考えて決定します。
「FEC」などの、アントラサイクリン系抗癌剤を含む方法は、現在の標準治療ですが、リンパ節転移陽性例では、T:「タキサン系抗癌剤」の併用によって奏効率が上がる事が報告されています。
また、最近の報告では、アントラサイクリン系抗癌剤を含む(AC/EC)と、タキサン系抗癌剤を含む(TC)の比較試験でも、わずかながら、TCの成績が有意に上回った報告があります。(多くの施設での追試が必要ですが??)
おしゃるようにタキサン系(T)は、卵巣腫瘍に効果が高い薬剤ですが、最近は、乳癌?肺癌の治療でも、広く使用されております。
どちらか一方という選択以外にも、タキサン系(T)の追加などの選択もあると思います。
年齢?血液検査結果?リンパ節転移の有無?病理所見などを含めて、主治医(外科)の先生と良く相談して決めて下さい。
内科(腫瘍内科)と外科でも、意見の違いはありますし、各施設によっての方法(プロトコール)がすでに決まっている場合もあります。
by 腫瘍内科医

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